「こんな世の中をつくりたい」。想いとアイデアを400字に込めてエントリーする、スタートアップ ビジネスコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY」(以下、TSG)。2025年のエントリー数は、過去最多4,418人に上りました。その特徴は、エントリー後、半年間をかけて一人ひとりの想いを、世界を変える力に磨き上げること。
TSGは、挑戦者にどんな変化を生むのか?本記事では前編に続き、2025年11月30日、決勝大会に選ばれたファイナリスト10名のメッセージをお届けします。
「事業を通して自分がどうありたいかを深掘りできた」白石哲也さん

白石 哲也(しらいし てつや)さん
<テーマ>
AIが学習し、パーキンソン病の日々を記録・分析。最適なリハビリを提案。「RehaMe」
<事業内容>
日々の症状記録やAIチャットの内容をもとにAIが学習し、個別性の高い運動提案を自動化。早期パーキンソン病の方が、自宅で安心して前向きにリハビリに取り組み、変化を実感できるデジタル支援サービス。

「事業計画のブラッシュアップだけでなく、事業を通して挑戦者がどうありたいか、どう生きていきたいか、をワークを通じてサポートしてくれる点がTSGの魅力です。ほかとは一線を画すビジネスプランコンテストだと思っています」
「電車の中で400字を書いてエントリーした」那須航さん

那須 航(なす こう)さん
<テーマ>
探究心に、翼を!研究マッチングプラットフォーム「Re:Search」
<事業内容>
「Re:Search」は全国8万人以上の研究に取り組む高校生を大学研究室と繋げるマッチングシステム。若年層の学問へのアクセスを広げ、日本の科学技術振興に貢献する、新たな社会インフラを構築する。


「TSGは、ビジネスを始めるうえでハードルが低いコンテストの場だと思います。アメリカから帰国し、羽田空港から自宅に向かう途中のJR山手線から、TSGに応募しました。車内でTSGの広告を見て、400字を書いて出したんです。400字は事業計画が具体的に決まっていなくても書ける文字数。エントリー後にブラッシュアップしながら、自分なりのアイデアや想いを形にできます。400字のエントリーは、TSGの最大の魅力だと思います」
「TSGは温かいコミュニティ」仲村怜夏さん

仲村 怜夏(なかむら れな)さん
<テーマ>
忘れたくないをカタチにする記憶のプロダクトブランド
<事業内容>
「yomiyomi」は、消えゆく“記録”を残り続ける“記憶”へと変換する、記憶のプロダクトブランドです。スマホをかざすと1秒で思い出がよみがえる「思い出召喚ステッカー」を起点に、様々な商品の開発と販売を行っています。

「エントリー後の選考段階で提供されるアクセラレーション・プログラム(※)などを受け、TSGが温かいコミュニティだと感じました。TSGでは半年間、長期的に伴走してくれるので、安心感もありました。法人登記したばかりですが、参加者の中に私と同じフェーズの方がたくさんいて、この時期にしかわからない悩みをリアルタイムで共有できて、とても心強いです」
決勝戦への出場後、「メンバーシップ賞」を受賞した仲村さん。「優秀賞を取れなくて悔しい」と話しながらも、事業への想いをこう語ってくれました。

「私のプロダクトは、いろいろな方に使っていただくことで社会にムーブメントを生み出せると思っています。今後は、その仕掛けをたくさん作っていきたいです」
(※)アクセラレーション・プログラム:二次選考通過メンバーのセミファイナリストたちに提供される。事業化へのアクションを継続・加速させていくための精神的成長・技術的成長を促すプログラム。
「元気をもらい、事業を推進する源に」重田美彩子さん

重田 美彩子(しげた みさこ)さん
<テーマ>
貼るアロマテラピーのパーソナライズプラットフォーム
<事業内容>
PMSに寄り添う皮膚に貼るアロマシールと、健康状態を可視化しAIで個別最適な精油を提案するアプリを提供。職場でも使える貼るアロマで、169万人の課題解決と1兆円の経済損失削減、ウェルビーイング向上を実現します。

「TSGは元気になれる場所だと思います。事業をしていて、一人で悶々と考え込んでしまったり、うまくいかなかったりすることがありました。でもここに来ると仲間がいて、いいアドバイスをもらえたり、同じ失敗してしまった仲間と話ができたりして、活力が湧いてきます。その活力が事業を推進する源になるんです」
こう語った重田さんは決勝大会へ出場後、「優秀賞」を受賞。受賞の喜びを、こう話してくれました。

「本プラグラムを実行するにあたり少し資金不足でしたが、今回の賞金をあてることができます。お客さまへの製品提供に近づけたので、非常にありがたいです」
「多くの人に支えられ、自分と向き合えた」水口大樹さん

水口 大樹(みずぐち だいき)さん
<テーマ>
声の力で自分らしく生きられる社会に! 声の伴走支援サービス & 声キャラ診断
<事業内容>
歯科・音声音響学・音楽の知見を融合した「声キャラ診断」を軸に、声の個性や印象を楽しく、かつ科学的に可視化し、“声を入り口とした自己実現”から“プロの発声改善”まで役立つ声の伴走支援サービスを提供します。

「参加した半年間は短く、ある意味苦しかったのですが、自分と向き合えた期間でした。さらにこの間に相談できる人たちが周りに多くできたことも、参加して良かったところです。自分の悩みを隠さずさらけだして、みんなで助け合い、社会をより良くする。そんな未来を目指して、多くの人に参加してほしいと思います」
2026年のTOKYO STARTUP GATEWAYコンテストは、今後募集をスタートさせる予定です。皆さんはどんな社会をつくりたいですか?すべての始まりは、一人ひとりの夢や情熱です。想いを、世界を変える力に磨いてみませんか?
<紹介したファイナリスト5名のプロフィール>
※プロフィールは2025年11月時点のものです
白石 哲也(しらいし てつや)さん
認定(神経筋障害領域)理学療法士。専門はパーキンソン病のリハビリ。臨床で感じた課題から、AIを活用した自宅リハビリ支援アプリ「RehaMe」を開発し、当事者の継続を支える。
那須 航(なす こう)さん
高校3年生。日米での研究を通して、誰もが羽ばたける社会を目指す。専門領域はAI、認知科学、物理学、国際関係学など多岐に渡り、国内外の学会での受賞経験あり。東京大学GSC-Next6期生。
仲村 怜夏(なかむら れな)さん
2000年生まれ。九州大学休学中。デザイナーとして複数のアプリ開発に携わり、2024年にグッドデザイン賞を受賞。2025年に記憶のプロダクトブランド「yomiyomi」を立ち上げ、新しい記憶の残し方を社会に実装している。
重田 美彩子(しげた みさこ)さん
博士号取得後、日立製作所研究開発グループを経て、大手化学メーカーで7年間材料研究開発に従事。産後悪化したPMSで子どもを傷つけそうになった経験から、ピル服用不可の女性への新たな選択肢として本事業を創業。
水口 大樹(みずぐち だいき)さん
好きなことは美味しいものを食べることと、歌うこと。東京医科歯科大学歯学部卒業。上智大学理工学部理系共同研究員。日本で稀な音声専門の歯科医師になるため現在も努力し続けています。音声に関することはなんでも聞いてください!
<TOKYO STARTUP GATEWAY2025 ファイナリスト10名>
伊賀 将之さん:アフリカ発!砂漠砂舗装材提供事業
片平 雅大さん:アフリカの無医村におけるコミュニティ・ヘルスワーカーを介した遠隔診療
重田 美彩子さん:貼るアロマテラピーのパーソナライズプラットフォーム
白石 哲也さん:AIが学習し、パーキンソン病の日々を記録・分析。最適なリハビリを提案。「RehaMe」
土川 稔生さん:アレルギーに関わる方の選択肢を増やし、安心して食を楽しめる社会を創る
仲村 怜夏さん:忘れたくないをカタチにする記憶のプロダクトブランド
那須 航さん:探究心に、翼を!研究マッチングプラットフォーム「Re:Search」
林 裕也さん:脳を知り、脳を操り、限界を超える
松尾 修作さん:訪日観光客向けサイクルツーリズムのワンストップサービス
水口 大樹さん:声の力で自分らしく生きられる社会に! 声の伴走支援サービス & 声キャラ診断
TOKYO STARTUP GATEWAY2025 THE FINAL ダイジェストムービーはこちらから
「TOKYO STARTUP GATEWAY」特集記事はこちら
https://drivemedia.etic.or.jp/special/33745

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